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【2026年版】住宅売却に適した時期はいつ?住宅購入に適した時期と比較して解説

不動産売買について

寺師 一嘉

筆者 寺師 一嘉

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住宅の売却や購入を考えるとき、最適なタイミングはとても気になるポイントです。「今が売り時なのだろうか」「購入に踏み切る時期はいつが良いのか」―こうした悩みは多くの方が抱えます。しかし、不動産の取引には季節や市況、税制優遇など見逃せない要素があります。この記事では、迷いやすいタイミングの見極め方や、それぞれのメリット・注意点について、分かりやすく解説します。今後の行動に自信を持てるヒントが見つかるはずです。

住宅売却に向く時期とは

住宅売却において、最も取引が活発になるタイミングは「春(主に2~4月)」と「秋(9~11月)」とされています。春は新生活や転勤・入学・進学などのライフイベントに伴い、住み替え需要が高まるため、成約件数や売却価格が上がりやすくなります。また、不動産会社による広告・営業活動も繁忙期に入り、買い手の目に触れやすくなる点も大きなメリットです。秋についても、夏の猛暑を避けた内見志向や年内取引を希望する買い手が現れやすいなど、売りやすい条件が整いやすい時期と言えます。これらの傾向は、公的な流通統計等にも裏付けられています。

時期 特徴 メリット
春(2~4月) 新生活・入学・転勤シーズン 成約件数・価格の上昇、広告反応が高い
秋(9~11月) 夏を避けた内見、年内完了希望 快適な内見環境、高価格帯需要の増加
夏・冬 閑散期 供給が少なく目立ちやすい、急ぎの買い手に有効

最近の市場では、金利が上昇傾向にあることも売却タイミングに影響します。金利が上昇すると買い手の借入負担が増え、金額の高い物件では購入を控える傾向がある一方、「今の低金利水準のうちに」と購入を決断しようとする層も出てきます。政策金利引き上げの動きや金融機関による金利改定の発表を受け、変動金利が上昇する前に売り出すタイミングを選ぶことが、売却成功の鍵になるケースも増えています。

売却で得をするタイミングを見極める要素

住宅売却において「得をするタイミング」を見極める上で重視すべき主な要素を、表も交えてわかりやすくご紹介します。

要素ポイント狙いどころ
築年数が浅い(特に築5〜10年以内)築浅ほど価格下落率が小さく、築6〜10年で価格は約6〜10%しか下がらない傾向があります築5年以内が最も有利、築6〜10年も高値を期待できます
所有期間5年超(長期譲渡所得)譲渡所得税の税率が約20.3%に抑えられ、短期(5年以下)の約39.6%と比べてはるかに軽減されますできれば「譲渡した年の1月1日時点」で5年を超えるタイミングで売却
相続空き家などの特例相続後の空き家売却には、取得からの期間や旧耐震基準などの要件を満たせば3,000万円の控除が適用されることがあります「令和9(2027)年12月31日まで」の適用期限に注意して検討

以下、それぞれの要素について詳しく解説します。

まず築年数に関してですが、東日本不動産流通機構のデータによると、築5年以内のマンション価格を基準(100%)とした場合、築6~10年ではおおよそ6%程度しか下落していない傾向が確認されています。具体的には、築5年で5,000万円の物件が、築10年でも約4,700万円程度といったイメージです。また別の統計では、築10年までのマンションは築浅物件の約89%程度で、築11~20年では約70~75%程度まで下落する傾向があると示されています。つまり、築5~10年以内は資産価値が比較的保たれやすく、高値売却が期待できる期間です。

次に税制面では、所有期間が5年超の「長期譲渡所得」に該当すると、所得税・住民税・復興特別所得税を合わせた税率は約20.315%(またはやや異なる表示で20.315%/20.315%前後)となり、短期譲渡(5年以下)の税率約39.63%と比べて大きく軽減されます。この判断は「譲渡した年の1月1日時点」で所有期間が5年を超えているかで判定される点に注意が必要です。つまり、取得日からちょうど5年ではなく、5年を超えた翌年以降に売却することで長期譲渡扱いになる点が重要です。さらに、保有期間が10年を超えると、さらに軽減税率が使える可能性もあります。

最後に、相続による空き家売却では、「相続した住宅(被相続人が居住していた家屋)の売却」に対する3,000万円の特別控除や、「相続取得費特例」などの税制優遇が利用できる場合があります。ただし、対象家屋が旧耐震基準であること(昭和56年5月31日以前に建築)などの要件に加え、「相続開始から3年を経過する年の12月31日までの売却(令和9年12月31日まで延長)」といった期限がありますので、タイミングを逃さないようご注意ください。

住宅購入に適した時期とは

住宅購入を検討されている方にとって、購入の“時期”は重要な判断材料となります。まず注目すべきは住宅ローン金利の動向です。日本銀行は2024年3月に長年続けたマイナス金利政策を解除し、以降、長期金利の上昇傾向が続いています。それに伴い、変動金利も上昇に転じており、2025年8月時点では変動金利は約0.525%~0.96%、固定金利(10年程度)は1.9%前後、フラット35は1.87%~4.14%程度まで上昇しています。金利上昇リスクへの対応として、借入を検討する方は変動型・固定型の特性を理解し、将来の返済負担も考慮することが重要です。

また、税制優遇制度──特に住宅ローン控除(住宅ローン減税)──を活用することは、購入タイミングとして大きなポイントになります。2024年度以降の税制改正により、一定の省エネ性能や長期優良住宅などの条件を満たすことで控除期間が最長13年に延長されたケースもあり、これらの制度を活用するための「入居タイミング」を見極めることが大切です。特に子育て世帯・若者世帯の場合、借入限度額が拡大される優遇措置があり、現行制度が確実に適用されるうちに入居することが有利です。加えて、2025年中に入居を完了すれば、現行枠での住宅ローン減税が適用されやすいため、制度恩恵を受けやすい時期と言えます。

項目ポイント注意点
住宅ローン金利 変動金利は低水準だが上昇傾向。固定金利は1.9%前後に上昇 今後の利上げリスクがあるため、金利タイプ選びは慎重に
住宅ローン減税 現行制度が確実に適用される2025年中入居が有利 契約より入居時期が制度適用の基準。制度変更の可能性も確認が必要
将来の金利リスク 徐々に金利上昇の見通し。ESPフォーキャストでは2026年末には政策金利が1.0〜1.1%と予測 将来的な負担増を避けるには、返済計画の柔軟性を持たせることが重要

総合すると、住宅購入に適した時期としては、現時点では「2025年中に入居を完了し、住宅ローン減税などの優遇措置を最大限活用すること」がもっとも有利といえます。その上で、金利の上昇リスクも視野に入れ、変動金利・固定金利のどちらが自分の家計に合うか、将来の返済負担やライフプランも踏まえて柔軟に検討されることをおすすめします。

売却・購入のタイミングを同時に考える際の要点

自宅の売却と新居の購入を同時に進める際には、「売り先行」「買い先行」「売り買い同時進行」の3つの進め方があります。それぞれの進め方は、ご自身の資金計画や生活スタイル、心理的な余裕に応じて選ぶことが重要です。

進め方 メリット 注意点・リスク
売り先行 売却代金が確定した後に予算を立てられ、資金面で安心です(資金計画が立てやすい) 引越しまでに新居が決まらなければ仮住まいが必要となり、手間や費用が増える可能性があります(例:敷金・礼金など)
買い先行 ゆっくり新居を探せ、仮住まいが不要で一度の引越しで済みます(引っ越しの負担が軽減) 売却が遅れるとダブルローンのリスクがあり、資金計画が狂う可能性や売却価格が低下する恐れがあります
売り買い同時進行 仮住まいやダブルローンを避けられ、効率的かつ費用を抑えた住み替えが可能です スケジュール調整が難しく、運や不動産会社の協力度に左右されやすい点に注意が必要です

これらの進め方を選ぶ際には、自身の生活状況や意思決定の余裕、資金計画の安定性を踏まえて選択することが大切です。たとえば、売却代金を新居の頭金に充てたいとお考えであれば「売り先行」が安心ですし、住み替えにかかる費用と手間を最小限に抑えたいなら「同時進行」が理想です。しかし、同時進行はスケジュールの綿密な調整や不動産会社との連携が求められ、慎重に計画を立てることが成功の鍵となります。

まとめ

住宅の売却や購入を検討する際は、時期によって大きな違いが出ることを知っておくと安心です。特に春と秋は動きが活発になるシーズンで、高値で売却しやすい傾向があります。一方で、住宅ローンの金利や税制優遇も判断材料となるため、最新の市況やご自身のライフプランに合わせて検討しましょう。売却・購入を同時に考える場合は、手順や資金の流れを整理することも重要です。ひとつひとつ丁寧に準備すれば、納得のできる住まい選びが叶います。

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